演劇部 令和2年度名古屋第3地区合同発表会 優秀賞 受賞!

「2020年、世界は激震した。人類は奴らと戦うことを決意した。しかしうまくは行かない」

1年前の春の合同発表会はコロナの影響で中止となり、私たち 2年生や3年生は悔しい思いをした。今年の夏の大会も開催されるか危うい状況だったなか、公演のルールが急遽変わり、マウスガードをつけるのが当たり前に、対面での演技は禁止、接触も禁止、 2メートル以内での演技も禁止、とできない事が多くなった状況でのみ、公演が許された。
やりたい演技ができない中、迎えた今回の公演「ESCape」
一部のキャストにとっては初めての公演であり、同時に2年生にとっては最後の公演
私たちは公演が終わった時に感じるあの達成感のために私たちは頑張ってきた。本番まで練習を頑張ってきたお陰か、今まで私が演出として何度もしたダメ出しが直って今までで一番出来の良い公演ができたと思う。いつもは私たちの言うことをまともに聞かない部員も多いけれど、なんやかんやで最後にはちゃんと成果を残していくこのメンバーが私は好きです。

そんなメンバーと上演した「Escape」で優秀賞を受賞することができました。
この賞が受賞できたのは支えてくれた家族や先生方、そして部員のおかげだと思います。
そのことに感謝し、今は受賞できたことの喜びをかみしめたいと思います。
※令和2年度名古屋第3地区合同発表会 優秀校

さて、このメンバーでこの公演をするのはこれが最初で最後。もし仮に同じメンバーが揃ってもう一度公演したとしても、全く同じものを演じることはできない。演劇は音楽と同じ、楽器が同じ音色を奏でることができないように、役者も同じ演技をする事はできない。だからこそ、この一回きりの公演が私たちにとっては大切な思い出。
私たちは人生という名の劇の主人公。最初からなんでもできる主人公じゃストーリーは面白くない。できないことは無理してやらなくていい、挫折だってしていい、でも前回のブログで書いてある通り一度幕が上がったら最後まで演じきらないといけない。人生の幕が閉じるのは死んだ時。それまでは何があってもこの舞台を楽しみ、悔しみも悲しみも背負って生きていく。このことを記憶に残して、私たち2年生6人は今日をもって星城高校演劇部を引退します。今後も演劇部のことをよろしくお願いします。

さて、なぜか他の部員達が自分の部署について書いているので私、Yもそれに便乗して「演出」と大会の様子について少し書きたいと思います。

  • 演出は主にアニメや映画でいう監督の仕事をします。キャストの演技を見て、ダメ出しや良かったところを伝え、そのお芝居がより良くなるためにアドバイスをしていきます。私はいつも台本にペンでメモをしているのて大会が終わる頃には台本が読めない状況になっています。演出はお芝居を見ながら滑舌、イントネーション、動き、感情の入れ方、音響照明のタイミングを同時進行で見るのでなかなか大変ですが、自分の理想の劇ができたときの達成感がすごいので、やりがいのある部署だと私は思っています。ぜひアニメ監督や映画監督に興味のある人は演劇部に遊びにきてください!

お次は大会の様子。大会では自分の公演日以外は他校の劇を見ることができます。一日一回一時間の公演を4、5回見るので帰るときは少々お尻が痛いですが、他校さんから学べることは多く、私はいつも大会で新しいことを学んでばかりです。

私たちはよく他校の生徒さん達とお昼ご飯を食べながら、お互いの劇の良かったところや改善点について熱く語り合っています。今回の大会で私は天白高校の生徒さんからいろいろなことを学びました。演劇は同じ台本、同じ公演でも見た人によって解釈が違ってくるので何時間でも会話がはずみます。演劇ほど奥が深いものはないと思います。皆さんもぜひいつか機会があれば舞台を見て、誰かと感想を言い合ってみてはいかがですか?きっとものの見方がわかってくると思いますよ。

2年演劇部員女子