アスリート特進コース1年生は中京大学を訪問しました。
午前中は、スポーツ科学部の三宅恵介准教授から「コーチングについて考えてみる」をテーマに講義を行っていただきました。
コーチの語源で驚き、なぜ今のスポーツを続けているのか、勝つことで得たいものは何だろうかと考える様子が見られました。
普段はアスリートとしての視点だけですが、指導者としての視点からスポーツを捉えることは新鮮でした。
これからの人間力育成と競技力向上へ繋げてほしいと思います。
その後、スポーツミュージアムで歴代のオリンピック関連資料や選手が使用した道具、オリンピック・パラリンピックの聖火リレーで使用されたトーチ、スケート選手の衣装などを見学し、生徒は興味津々な様子でした。また、スケートリンクではリンクサイドまで入らせていただき、歴代の日本代表選手たちが練習していた雰囲気を味わうとともに、実際に練習中の選手の滑る音やジャンプの迫力に興奮させてもらいました。
学食での昼食後は、恩田竜二さんによる車いすフェンシングの実演と体験会でした。恩田さんは本校の卒業生であり、東京パラリンピックに出場された選手です。
「車いすフェンシングは、パラスポーツの中でも一番と言っていいほどボランティアの力を借りないとやれないスポーツです」と言われるように、競技の準備に多くの時間がかかりました。生徒からは、そのお手伝いをしながら「普段何も考えずに練習を始められることが恵まれているな」という感想が聞こえてきました。なかなか触れる機会のないパラスポーツに触れ、より一層スポーツについての見方を深めることができたのではないでしょうか。
説明や講義を受けた後は、実際に恩田さんと対戦させていただきました。生徒からは、「めっちゃ怖い」「相手との駆け引きが大切だとわかった」などの感想とともに、どうやったら恩田さんからポイントがとれるかと考えるアスリートぶりを発揮するほどに熱中していました。
最後には、恩田さんから「車いすの生活になってできないことはものすごくたくさんある。それでも、車いすの生活だからこそ経験できたものもたくさんある。」「東京パラリンピックに出場して、本当にたくさんの人の支えのおかげで自分がいると強く感じることができた」との講演をしていただきました。
それぞれにスポーツへの新たな視点を得たり、考え方が深まったりする充実の1日であったと思います。この経験を活かして、本校の部活動やその後の人生を豊かにしてもらいたいと思います。
恩田竜二さん、三宅恵介准教授、中京大学のみなさん、ありがとうございました!