3/31(日)に星城高校明徳館で愛知県内で活動するデフバレーボールチーム豊鯱会と練習試合を行いました。
デフバレーとは、聴覚障害者によるバレーボール競技で、耳が聞こえない、もしくは聞こえづらい方たちで構成されたチームで行います。補聴器の使用は禁止されており、選手たちは手話や口元の動きを読み取ることでコミュニケーションをとります。デフバレーの選手たちは、たとえ代表選手であろうとも普段はそれぞれに仕事をしており、休日に集まって練習をしているそうです。そのような状況を感じさせないパワフルなプレーにとても元気をもらいました。
耳の聞こえない選手たちはホイッスルの音に気づかなかったり、監督からの指示がなかなか通らなかったり、星城高校の選手にはない苦労があります。お話をおうかがいしたところ、ホイッスルに気づかない場合はネットを揺らし、指示やコミュニケーションは体全体を使ったり、足を強く踏む振動で合図したりするそうです。耳が聞こえなくても大きな声を出して、自分たちの熱量を観ている人たちに伝えたいとお話しいただきました。豊鯱会の選手たち一人ひとりの楽しそうな表情や体全体で喜びを表現する姿に星城高校の選手たちもたくさん学ばせていただきました。
今年の6/21(金)〜6/30(日)まで、沖縄県豊見城(とみぐすく)市民体育館でデフバレーボール世界選手権2024 沖縄豊見城大会が行われます。そして、翌2025年11月には東京でデフリンピック(ろう選手によるスポーツの祭典)が行われます。この2つの大きな大会に向けて、デフバレーを盛り上げたいという熱い思いを感じました。
今日、豊鯱会の方とお話しして、我々は知らず知らずのうちに、差別をしてしまったり、人を傷つけたりしているかもしれないと感じました。それを防ぐためには、知識を持つ必要があります。今回いただいたこの貴重な機会に感謝し、聴覚障害やデフバレーについて多くの人に知っていただける機会になればと思います。そして、星城高校男子バレーボール部としても、今後も交流を続けていくことができれば幸せです。
豊鯱会のみなさん、本当にありがとうございました。今後も星城高校男子バレーボール部、そして、豊鯱会をはじめとしたデフバレーボールの応援よろしくお願いします。