昨日の5・6限目を利用して1年生は「高校生のための文化講演会」に参加しました。
高校生のための文化講演会は中日新聞社、一ツ橋文芸教育振興会(集英社が設立した財団)が主催している講演会です。講師の奥泉光先生は芥川賞受賞歴もあり、近畿大学教授も務められています。
「異質なものとの出会い」をテーマにした講演では、大事なことは出会うものを面白がろうとすること、文化は異質のぶつかり合いで盛り上がる、などのお話をしていただきました。また、講演中に自らピアノを弾きながらブルースからポップスが生まれた音楽の歴史や、同質だから愛せるは間違いと気づいた経験をご自身の恋愛経験を例にして話をして下さいました。
講演後の質疑応答では感性を磨くためにはどうして行けばいいですかや異質なものを取り込むにはどうすればいいですか等の質問が出ました。それらの質問にも奥泉先生はおもしろがることが大切。また、自分が本当に好きなものを見つける事が大事とお話しされていました。
講演後、生徒代表からの感想では、異質なものとの出会いにワクワクするようになりました。自分の世界を広げていけるようにしていきたいですと話をしていました。
一ツ橋文芸教育振興会から、奥泉先生の著書をはじめとして、約100冊の本を寄贈していただきました。
自分たちの世界を広げていく、きっかけになった講演会だったと思います。奥泉光先生、ありがとうございました。
今回、同席された集英社の清田央軌さんは、星城高校の卒業生(1983年卒業)でした。清田さんは「すばる」誌編集長を経て、文芸の編集部で活躍されているそうです。久しぶりに星城高校に来校されて、校門の一礼など多く思い出を話していただけました。